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母さんに言われなくてもやるなんてえらいぞ

小学校三年のときから大手の進学塾に通わ

先生は悔しくて悔しくて、早く大人になって、お父さんの借金をぜんぶ返したいと思った。先生の生活のすべてだった、お父さんの借金を返すことが。勉強がむなしかったよ。いくら勉強したって、お父さんの借金は減らない。そうお父さんに叫んだら、お父さんは栄ちゃん、いや、減るんだ。いい本読んで、勉強しっかりすれば、お父さんの借金は減るんだと強く言ってくれた。先生はお父さんが、そのときから本当に好きになった。B、おまえもすごい悲しみを背負っている。先生はみんな知っている
みんなのほうへ向きなおる
おいみんな、Bの辛いこと知ってるか。こいつはもう、どこへでもいい、逃げ出していきたいはずだ。だけどこいつはどこへも逃げ出さず、一日も学校を休まずこうやって来ている。いつもにこにこしている。心の中には悲しみの岩石が重石のようにぶら下がっているんだ。だけどこいつは悲しみをみんなに悟られまいと、必死に笑顔でがんばっている。本当に優しいやつだ。先生はBを死ぬほど好きだ。悪いのは先生だ。先生、自分の息子は本当にかわいいと思う。

が、息子ほどBのことを思っていなかった。だからBに通じてると思っていた絆に、電流が通っていなかったんだ。みんなBの悲しみを分かち持ってくれ。このクラスからはな、一人も卑怯もんは出したくない。生まれてきた以上、死にものぐるいで努力し、人を愛していかにゃ、生きてるかいはないぞ、いいか
一気にまくしたてて、最後に締めくくった。

人を傷つける権利は誰にもないんだ。高貴さとは、人を傷つけまいとする努力なんだと先生は考えている。傷つけまい、傷つけまいと思っていても、先生なんか、深く人を傷つけてしまっているかもしれない。でも、人を傷つけまいと思わなくなったら、もう人間じゃないと思うクラスの雰囲気とBの生活は、この日を境に一変した。

偉大さをいやというほど見せつけてくれた。
子どもたちは、子どもが本来持体を傷つければ血が出るように、しかわからない。
心も傷つけば血が流れ出る。

子どもの一挙一動に一喜一憂する。


子育てに邁進する

この心が流す血は、本人しかし、見えないからといって、他人が心から血を流すことに思いをめぐらすことができなければ、人として生きる資格はないだろう。人間は心も傷つき、血を流す存在であることを、はっきりと子に語らなければならない。
おまえはお父さんの子だからな
と言えるか子どもの自殺が増え続けている。わが子の死ほど悲しいことはないだろう。子に先立たれた親は、たとえ億万の資産に恵まれようと、他のすべての豊かさを享受しようと、砂をかむような心境の連続になるだろう。子どもの死は、親の死の数十倍も苦しいと言う人
もいる。
殊に自殺となったら、慰めの言葉を見つけることさえ難しい。

しつけは生き方

自殺の問題に取り組む、ある臨床医が語っていたことを思い出す。親に、子どもとともに悩み、語り、苦しみ、共鳴し合う姿勢があるかどうかということがポイントだ。子どもにたった一人でも、本当に自分を理解してくれる人がいれば、自殺だけは防げると、彼は子どもが本心を打ち明けてくれなくとも、生きていくことの安心感を与えられる心の交流だけはできていなければ、と思う。父親は、子どもが何を考え、何を求め、何を願い何に魅かれているのか、十分に把握しておくべきだろう。
今の子は難しくて……
それができれば苦労はしない……
何を考えているのかわからない
という声もよく聞くが、要は自信を持つことだ。
「自分の子だ。自分が育てている子だ。私が一番わかるんだ。
いんだわかってやらなければいけなという自負こそが、大切なのだ。
一面から言えば、現代は親が子どもに遠慮しすぎる時代ではないか、と思う。


子どものころにできるだけたくさん

母親の立場ばかり考えて

やれ代っ子は難しい」だの、子育てのルールだの、子どもの心理はどうのというぐあいに、まわりがうるさすぎる。親の子育ての自信をぐらつかせ、失わせてしまう材料がそろいすぎる。自信をなくし、不安感にとりつかれた親は、わが子であるのを忘れてしまったようにも見える。遠い星からやって来た異星人を扱うような感じの親さえいる子どもについて、学者や評論家やいろいろな立場の人が、さまざまなことを述べる。すべて一理ある。ムダなことは何一つないだろう。それぞれの立場から、それぞれの視点で語るのだから、教訓がちりばめられている。だが、それでますます自信をなくしてしまい私のやり方はメチャメチャなんだなどと考える必要は決してない。子育ての最大の権威は親である、という事実を見失ってはならない。
親としての自覚と自信をなくすと、さまざまに見聞する教訓が、教訓として生きなくなってしまう。かえって自信喪失の促進剤になってしまうのだ。

子どもを叱ったりすることがありますが口を出さない


育児ばかりが女の能ではないとばかりにいろいろ

逆に、断固としてこの自覚と自信を持っていれば、他の教訓や知恵をわが子育てに十二分に生かせることを知るべきだえんげんでは、その自信の淵源は何か私は愛だと思う。確固とした愛があれば、子どもは育つと強く信じることだ。愛が根底にあれば、知恵も方法も無限に湧く。知識や理論がいくらあっても、それらは決して子育ての直接的原動力にはならない。子どもは愛で育つのだ愛で育ててこそ、知識などのたぐいがはじめて生かされる。だから、わが子育てに限っては、いかなる教育の権威であろうと、親である自分にはかなわないという一点を、強く意識しよう私には愛があった。だけど、子どもはメチャクチヤです
そうおっしゃるお父さん。大丈夫、愛さえ本物で永遠ならば、子どもはちゃんと立ち上がると、私は自信を持って言いたい。子供を計るモノサシは一つ持ちましょう

  • 母に受け入れられる
  • 個性には大きな違いがあるのです。
  • 子どもから引き出

子供を計るモノサシは一つ持ちましょう 母さんがすく教えてくれます。 小学校に入学したとき二年三年かに観察して書く。